日本住宅の求人について採用担当者に聞いてみた!営業の仕事、年収など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は不動産ビジネスを展開する「日本住宅」の求人についてコンサルティング営業の面接や仕事内容、年収などについて同社の人事部・中村さんに話を聞きました。
日本住宅について
岩手県に本社を構える「日本住宅」は、1984年に「日本住宅コンサルタント」として発足した会社で、賃貸住宅の企画、設計、施工を行う「ビズハウジング」事業を主軸に不動産ビジネスを展開しています。
「ビズハウジング」は日本住宅が約30年の年月をかけて築いてきた独自のビジネスモデルで、土地活用を考える地主などに賃貸住宅の運用を提案するほか、建物の設計、施工、メンテナンス、リフォームなどを一貫して行っています。
同事業の特徴は、土地周辺の市場調査を行うことで近隣の賃貸住宅との差別化をはかり、入居につながる間取り、住宅設備などを提案することです。また、資金調達、収益プランを策定することで、オーナーの資産づくりや運用についてもサポートしています。
同事業では、入居率が高く、安定した収益を見込める賃貸住宅を提案することでオーナーの満足を、使い勝手のよい間取りや機能的な設備を備えることで入居者の満足を満たす「デュアル・サティスファクション」を目標に掲げて事業活動を行っています。
日本住宅では、ビズハウジングのノウハウを、都市部の中高層賃貸住宅運用に応用した「東京アーバンレジデンス事業部」のほか、商業施設や病院、学校といった大型施設の企画、設計、施工を行う特建事業、戸建て住宅の企画、設計、施工を行うコンパスホーム事業も展開しています。
今回は賃貸住宅の経営をトータルにサポートするビズハウジング事業部の中枢を担うコンサルティング営業について紹介します。
面接について
面接から採用までの流れ
日本住宅では書類選考と一次面接、二次面接が実施されます。
一次面接は事業部の担当者と人事担当者の2人が面接を担当し、二次面接では事業部長や役員、人事担当の3人が担当します。一次、二次ともに個人面接です。
志望動機と過去の経歴、今後のビジョンについて質問
面接では志望動機やこれまでの経歴、今後のビジョンについて質問があります。
面接では、応募先企業を選んだ理由を明確に伝えることが大切です。応募先企業のどこに魅力を感じたのか、自分の経験やスキルを生かしてどのように貢献していけるのかを具体的に示すようにしましょう。
今後のビジョンなどでは将来的に、応募先企業で自分がどのような仕事をしていきたいのか、どんな役割を果たしていきたいのかを伝えるようにしましょう。将来について話す場合は、自分が携わりたい事業の種類や職種、役職、ポジションなどを話すことでリアリティのある内容として相手に伝わり、応募先企業で長く働く意欲を感じてもらえます。
将来のビジョンでは事業方針にそったキャリアプランを伝える
なお、異業種に転職する場合、志望動機などで「自分自身が成長していきたい」といった内容を話す場合は注意が必要です。応募先企業で、新たな職能を身につけて成長したあとどうするのかを伝えなければ応募先企業は「せっかく育てても、また転職するのだろうか」といった印象を持ちます。
「前職では○○の経験を積んできたので、応募先企業では△△に関する知見を深め、御社の事業の××の発展に寄与していきたい」など、応募先企業の未来に自分の存在をきちんと示すことが大切です。
「先々の思いを語り切れない人」は、長きにわたり会社に貢献してもらえないと判断される可能性があります。自分中心のビジョンではなく、応募先企業の事業方針と入社後に自分が目指すキャリアプランをきちんとすり合わせておきましょう。
コンサルティング営業の仕事内容について
土地オーナーに向けて賃貸住宅経営のビジネスを提案
日本住宅のビズハウジング事業のコンサルティング営業は、オーナーに賃貸住宅経営のビジネスを提案するのがコンサルティング営業の仕事です。
顧客開拓は飛び込み営業ではなく、不動産会社や金融機関といった協力会社から紹介してもらうため飛び込み営業などはありません(支店・営業所により協力会社の開拓を行う場合があります)。
まず、協力会社から紹介されたオーナーに、賃貸用の集合住宅を建てることで所有地の有効活用と資産形成の提案を行います。
同社では、資金調達から収支計画から始まりオーナーの所有地に建てる集合住宅の企画と設計、施工、引き渡し、メンテナンスを一貫して行うほか、オーナーに賃貸住宅運営のノウハウなども提供します。
土地活用コンサルティングの大まかな流れ
- オーナーにヒアリング
- 賃貸住宅経営を提案
- 建物の設計や設備などを提案
- 契約
- 建物建設に着手
- 施工の進捗報告
- 引き渡し
- アフターフォロー
間取りや家賃など市場調査をすることで最適なプランを提案
同社では提案する集合住宅が長期にわたり収益を上げることができるように、周辺エリアの賃貸住宅に入居する層などを調査します。こういった調査をすることで、そのエリアで入居率を上げることができる間取りや住宅設備などを割り出し、集合住宅の設計に反映していきます。また家賃の調査も大切で、相場をふまえた上で収支のバランスをシミュレーションし、オーナーに最適なマネープランを提案します。
ビズハウジング事業のコンサルティング営業は、集合住宅を建てて引き渡して終わりではなく、建てたあとも安定した家賃が収入を見込めるように市場調査を綿密に行い、マネープランを策定します。建築や資金計画など専門的な知識が必要な内容については、同社に在籍する建築士やローンアドバイザ―などと連携してコンサルティングを進めていくことができますが、コンサルティング営業はオーナーの良きアドバイザーとして、不動産の賃貸や管理などのほか、建築や資産運用に関する知識が求められます。
入社後は先輩社員に同行し営業業務を学ぶ
入社後は、配属先で先輩社員に同行し、顧客対応へのアプローチから始まり土地活用の提案、クロージングまでの流れやノウハウなどを覚えます。
また、不動産の営業活動をしたことがない未経験者を対象に、本社研修が実施されています。本社研修は1週間で企業理念や土地活用の流れ、ローンの仕組み、不動産の基礎的な知識を学びます。
またソーシャルスタイル理論に基づいた、対人力やコミュニケーション力を磨く研修にも参加します。ソーシャルスタイル理論はアメリカの産業心理学者が提唱する理論で、行動傾向などから人を4つのタイプに分け、それぞれのタイプに合わせたコミュニケーションを行うことで円滑な関係性を築くというものです。オーナーひとりひとりにあったアプローチができるよう、こういった研修に参加します。
給与、福利厚生について
給与は基本給28万円~45万円+歩合給
日本住宅のビズハウジング事業の給与は月に28万円~45万円+歩合給です。基本給は年齢や経験に応じて決まります。歩合給は、個人が成約した案件に応じて支給されます。
給与モデル
属性 | 勤続年数 | 役職 | 給与 |
---|---|---|---|
27歳男性 | 勤続3年目 | 一般社員 | 基本給35万円+歩合180万円 年俸600万円 |
32歳男性 | 勤続6年目 | 課長職 | 基本給40万円+歩合320万円 年俸800万円 |
昇給については毎年4月と10月に査定があり、給与改定の機会があります。
勤務は9時間拘束の実働8時間、週休2日制
勤務時間は10時~19時です(休憩1時間、8時間労働)。休日は配属先の支店によって異なり土曜日と日曜日、祝日の場合と水曜日と日曜日、祝日の場合があります(年間の休日として夏期休暇、年末年始休暇、ゴールデンウイーク、有給休暇、特別休暇、慶弔休暇などを取得できます)。
資格取得支援や家賃補助制度などを用意
従業員のための福利厚生として資格取得支援制度や家賃補助制度が用意されています。資格取得支援制度では、ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引主任者(通称宅建)などコンサルティングを行う際に有用な資格を取得した場合、資格取得のために費やした学費や受験料が全額支給されます。
家賃補助制度は、原則として年齢30歳未満かつ役職が課長未満の社員が対象で、首都圏は上限3万円、そのほかの地域は2万円が補助されます。
資格取得支援制度や家賃補助制度のほかに、同社契約のフィットネスクラブの使用やラフォーレ倶楽部、プリンスホテル優待サービス、保養所(全国23カ所)、慶弔見舞金(結婚祝金、出産祝金他)などがあります。
求人の評判や特徴について
未経験者が約7割、平均年齢は約30歳
日本住宅のビズハウジング事業のコンサルティング営業への転職者は20代半ば~30代半ばが中心で、平均年齢は30歳で同社が2社目、3社目といった経歴です。男女比は約9割が男性で女性は1割程度です。
転職者は不動産の営業活動などは未経験という人が多く、未経験者が約7割、経験者は約3割です。
日本住宅へ転職する未経験者の経歴は、サービス業や販売業、小売業などさまざまですが、応募理由として多いのは前職での販売成績が良いにも関わらず、給与に反映される額が小さい、つまりインセンティブの額が低く給与アップが難しかったからといった声が多くあります。日本住宅ではインセンティブの歩合給が明確です。販売実績を上げている方にとっては収入を増やすいい機会にはなるでしょう。
不動産業界に在籍していた人の経歴は不動産売買の仲介業や賃貸営業などです。不動産売買の経験者であれば、会社からの評価は売上の数字のみで、顧客に寄り添った提案が不十分であることに疑問を持つようになった、営業以外のスキルも身につけてキャリアアップをしたいといった声です。
未経験者の多くは、短期的に成果を上げることをイメージしている人が少なくありませんが、集合住宅の企画、提案から契約に至るまでは簡単な道のりではなく、受注するまでのプロセスは長くなることがほとんどです。動く金額が大きいためオーナーも慎重で、提案をしてすぐに成約というわけにはいきません。
不動産売買の経験者であれば営業クロージングのテクニックがあっても個人プレイに走ってしまい、共同部署と摩擦が生じたり、顧客に強引に取り引きを行ったり、といった懸念点が挙げられます。
上記のようなことから、未経験者にはコツコツを顧客との信頼関係を築いていく忍耐力、経験者であれば同社の方針や営業スタイルに合わせる柔軟性が求められます。
年齢層 :20代半ば~30代半ば。平均年齢30歳
男女比 :男性約9割 女性約1割
転職回数:2社~3社
経験者・未経験者比:不動産業従事経験者約7割 未経験者約3割
※ビズハウジング事業・課長クラスの採用は不動産・建築の実務経験、の専門知識を有していることが条件です。
まとめ
日本住宅のビズハウジング事業で提案するのは2×4工法を用いた木造の集合住宅なので、2×4工法の建築や不動産運用について知見のある人、保険外交員などでマネープランについて知識のある人にはおすすめです。
なお、入社後にコンサルティング営業についてきちんと指導してもらえるうえ、資格取得を支援しているので建築や不動産、資金計画に関する業務経験がなくても問題はありませんが、自ら学ぶ姿勢、積極性が求めらますので頭に入れておきましょう。
不動産にかかわらず営業職の経験があれば、ノルマを追うプレッシャーは十分に理解しているかと思いますが、同社のコンサルティング営業でも達成すべき目標値が設定されていて、その数字を目指して営業活動を行う必要があります。
受注するまではそれなりの時間が必要で、オーナーとコミュニケーションを重ね信頼してもらうことで提案についてやっと耳を傾けてもらえます。提案に興味を持ってもらってから契約までも簡単ではなく、オーターに納得してもらえるような提案を行わなければなりません。
オーナーのビジネスを成功させるためには、市場調査や情報収集を地道に行うことが必要で、常に勉強を欠かすことはできません。
日々の努力が実を結び、契約が成立したときはしっかりと給与に反映されるため達成感を得ることができるほか、オーナーの人生設計に携わりサポートしていくことへの使命感ややりがいといったモチベーションも高まります。ビズハウジング事業はオーナーを紹介してくれる協力企業、またオーナーとの信頼関係が事業成功のカギになりますので、今日、明日で成果が出る仕事ではありません。コツコツと成功体験を積み重ねて、コンサルタントとしての成長を目指していきましょう。