アサンテの正社員求人の評判は?仕事内容や給与、研修など徹底調査してみた!
シロアリ防除などハウスメンテナンス事業を行なう「アサンテ」の正社員求人に関して評判、給与や営業職と技術職の仕事内容について採用担当の中川さんに取材しました。
シロアリ駆除アサンテについて
アサンテは、1970年にシロアリ防除を中心に事業を開始しました。その後、住宅リフォーム分野へ進出し、現在では耐震対策や太陽光発電なども取り扱い事業の拡大をしています。2014年には東証一部上場を果たし、西は山形県から、東は和歌山県まで東日本を中心に57ケ所で事業所を展開しています。
シロアリ駆除と湿気対策においては提携先JA(農協)の取り扱い企業として40万軒以上の施工実績があります。
事業の成長に伴い、人材採用や育成に力を入れるアサンテについて紹介します。
営業職の仕事と育成制度
アサンテには、木造家屋など住まいのシロアリ防除・湿気対策・地震対策などを行なうHA(ハウスアメニティー)事業と、ホテルやオフィスビル、飲食店といった企業・事業主の建物の害虫・害獣防除を行なうTS(トータルサニテーション)事業があります。営業職で採用されると、おもに個人住宅などを対象にしたHA事業で仕事をすることになります。
6泊7日の導入研修からスタート
アサンテでは「人こそ財産である」という考え方から、人材育成に力を入れており、自社で2ケ所、総合研修センターを設立しています。ここではシロアリ防除などの業務知識は当然のことながら、モデルハウスを利用しての床下体験なども実施されています。
新人社員は、まずこの総合研修センターで導入研修に参加し、知識やスキルを学ぶことからスタートします。その後、現場実践と研修を繰り返すことで、習得度合いを深め、未経験でも活躍できるよう学ぶことができます。
<入社後の流れ>
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技術実践
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営業一次研修
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営業実践
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営業二次研修
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実践研修
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正社員登用
アサンテでは、営業職あっても技術実践中は施工現場に出向きます。これは、施工について身をもって学ぶことで、シロアリや湿気の危険性とその対策の重要性を学ぶことを目的としています。その必要性を感じることで営業として活動したときに訪問先でしっかりと説明できるようになります。
座学、実技、実践を組み合わせた研修制度により、未経験でも業務を覚えることができるのがアサンテの強みと言えるでしょう。
営業職の仕事について
研修や営業実践期間を経ると、徐々に単独で営業活動を行ない始めます。営業職の仕事は一軒一軒訪問し床下調査の案内を行ない、アポイントを取得することから始まります。調査後は床下の現状を報告し、その内容に合わせたサービスを提案します。
契約前の営業活動について
- 床下調査を案内するチラシを担当エリアにポスティング
- 時間を空けてポスティングしたエリアの家庭に訪問
- 一軒一軒、床下調査の案内を実施
- 床下調査の必要性を説明しアポイントを取得
担当エリアは一人ひとり割り振られており、そのエリアまでは営業所から社有車で移動します。
床下調査から契約までの流れ
床下調査当日は、訪問先で依頼主に挨拶をするなどコミュニケーションを取ることから始まります。依頼主は、自分の家に赤の他人を入れるわけですから、少なからず不安があります。きちんと挨拶をするなど言葉を交わすことで、しっかりと信頼関係を築くことが大切です。
<床下調査の流れ>
- 挨拶し、本日の調査の流れの概要を説明します。
- 床下侵入口となる収納庫もしくは和室の畳を上げ、汚れないように、ブルーシートで養生を行ないます。
- 家の外周や水回りの調査を行ないます。
- 家の間取りを計測し、どこに被害があるかなど、依頼主に詳細な報告を行なうための準備を行ないます。
- 依頼主に日付と名前を記入してもらったネームプレートを持って床下調査を行ない、状況をデジタルカメラで撮影します。
- 床下調査後、床下侵入口の片付けを行ないます。
上記のようにネームプレートに日付と名前を記入してもらうことで、他の家の写真ではないという証拠になります。アサンテでは、依頼主とのトラブルの発生を未然に防ぐためにもこういった作業を通じて信頼の構築に努めています。
床下調査後、状況をまとめた報告書を作成し、依頼主宅のテレビを借りて画像を見せながら説明します。改善策が必要な場合はその場で見積書を作成することもあります。契約後の施工については、技術職に引き継ぎます。
契約前にも工事概要、解約条件についても丁寧な説明を行なう
アサンテではクーリングオフ制度を契約時に依頼主へ説明しています。これは契約をした後であっても、一定期間内であれば無条件で契約解除ができる制度のことです。そのため、定められた期間内に依頼主から解約の意志が出た場合は解約に応じる必要があります。
このように、顧客に安心感を持ってもらえるように、またトラブルを未然に防ぐためのルールが設けられています。
営業職の給与について
営業職は、月給(基本給)に業績給が支払われる成果主義を採用しているため、給与は19万3000円~で、これに業績給と諸手当(見なし残業30時間分、住宅手当など)がつきます。
アサンテ営業職の給与モデル
年齢 | 給与 |
---|---|
46歳(入社4年目) | 年収約569万円 (固定給約348万円+業績給約220万円) |
40歳(入社5年目) | 年収約726万円 (固定給約405万円+業績給約321万円) |
49歳(入社4年目) | 年収約846万円 (固定給約387万円+業績給約458万円) |
47歳(入社6年目) | 年収約1011万円 (固定給約450万円+業績給約560万円) |
年収1000万円の人になると、給与の約半分は自身の業績によるものだということが上記からわかります。毎月の契約件数は10~15件で、約500万円近い売り上げをあげています。
なかには年収1500万円の人もいて、ハウスメンテナンスの需要が高いこと、また業績がきちんと給与に反映されていることがわかります。
アサンテに入社した人へのアンケートで、この会社を選んだポイントとして1位が「経験不問」、2位が「成果主義」となっています。1位に経験不問が挙がるように、アサンテの営業職の約6割が未経験からスタートしています。
この結果からも、年齢に関係なく、自分のがんばりに応じて給与が上がることがモチベーションになっていることがうかがえます。
技術職の研修と仕事について
技術職の仕事はマナーが大事
営業職が受注した契約を引き継ぎ、実際に施工を行なうのが技術職です。基本的に施工は二人一組で行ないますが、大きな現場の場合は三人以上で行なう場合もあります。
一般の個人住宅が施工現場となりますので、施工スキルだけでなく顧客対応も重要なスキルとなります。しかし、営業職とは異なり、物を販売するわけではなく施工内容の説明や質問に対する回答を行なうことが主となります。つまり礼節やマナーなどが重要視されることになります。
班長になるまで研修を完備
シロアリ防除などの施工を担う技術職も、営業職と同様に導入研修に参加します。その後は、技術実践、研修を繰り返し、技術職としてスキルを深めていきます。
<入社後の流れ>
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技術実践
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技術研修
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技術実践
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正社員登用研修
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班長研修
アサンテでは施工現場の責任者のことを「班長」と呼んでおり、その班長になるまで育成体制が整っています。また入社間もない頃は、どのような作業を行なって良いのかも不安に感じる人が多いため、アサンテでは、入社して約1ヶ月間は見習い期間となり、施工現場の戦力としてはカウントしないようにしています。
そうすることにより、施工の負担を減らし、作業の習得に集中できるような体制を整えています。
シロアリ防除の他に地震対策などの知識も習得
技術職の主な業務はシロアリ防除、湿気対策工事、地震対策工事ですが、中には社内認定が必要な作業もあります。これは高いスキルを必要とするため、社内で研修を受け、かつ認定試験を受けて合格すると施工できるようになります。
地震対策工事や太陽光発電システム設置工事については、アサンテが設けている認定試験を受けて合格すると施工できるようになります。
なお、技術職であっても、顧客の自宅を訪問して作業を行なうので、礼儀作法やコミュニケーション能力が求められます。
不誠実な態度は顧客の不信感につながるので、マナーや言葉づかいなどをしっかり心得ておく必要があります。
技術職の給与・休みについて
試用期間中の給与については年齢によって異なりますが、正社員登用後は勤続年数などによって給与は一律です。また現場で施工を行なうなかで追加契約を受ける場合もあり、それは業績給として加算されます。
アサンテ技術職の給与モデル
年齢 | 給与 |
---|---|
30歳(入社2年目) | 年収約399万円 (業績給約3万8000円を含む) |
35歳(入社3年目) | 年収約430万円 (業績給なし) |
33歳(入社5年目) | 年収約454万円 (業績給約8000円を含む) |
業績給については大きな金額ではありませんが、現場作業を行なう技術職ならではの提案が顧客に喜んでもらえる場面も多く、モチベーションにつながっています。
繁忙期・閑散期により休日日数は異なる
アサンテでは、月に4~7日の休みが取得できますが、季節によって繁閑の差があります。シロアリの活動が盛んな4月頃~8月頃までは繁忙期に当たり、休日出勤をお願いされる可能性が高くなります。この場合は所定日数を上回ることになりますので、休日出勤手当がつきます。案件の数が落ち着いてくる9月以降は、繁忙期より休みが多くなります。生き物が相手の仕事となるため、忙しい時期には休みが少ない場合もありますが、自分のスキルを磨く機会と捉えて業務に臨むのが良いでしょう。
面接について
アサンテの営業職に応募する人の約6割が未経験者です。上項でもお話ししたように、経験がなくてもしっかりと教育して人材を育てて行く体制を構築しているため、同社としても積極的に未経験者を採用しています。
面接では志望動機などについて質問がありますが、「経験不問で誰にでもチャンスがある」「歩合給なので、努力次第で高い給与を目指せる」といったことが応募者の理由として挙げられます。成果主義で契約数が伸びれば、それに比例して給与が増えるため「しっかりと稼ぎたい」といった明確な目標を持っているのが営業職の応募者の特徴です。
技術職は営業職と同様に未経験者の応募が多く、前職は製造業や飲食業、介護職などさまざまで、給与面に不満があったり、派遣社員など雇用形態に不安を持っている人もいます。そのため、営業エリアが21都府県にわたるアサンテに安定性などを求める応募者が多いといいます。
なお、子育て世代の人に対しては、面接で「施工先は個人宅のため、お客様がお休みで在宅されている土曜や日曜日などに仕事が入りますが、家族の協力は得られますか?」といった質問があります。問題がない旨、前向きな答えをすることが望ましいのはもちろんですが「未経験であっても一から施工技術が習得できることは自分の成長にもつながる」など、仕事そのものに対する積極性も示すようにしましょう。
仕事内容の評判?果たしてきついのか?
営業職、技術職により求められるものが異なりますが、営業職については「成果主義」による業績給で結果次第では人により給与の幅に大きく差が出てきます。つまり営業成績を継続的に出せる人にとっては大きく給与に反映することができる利点はあります。しかしながら営業成績が振るわない場合には精神的なプレッシャーがある程度あるものと想定されます。
アサンテのみならず営業職に就く場合は営業成績に対する一定のプレッシャーからは逃れられません。目標との向き合い方を考える方が得策です。
一方、技術職については先に述べた仕事内容から、長時間床下の狭い環境での作業が強いられます。体力勝負であることは間違いないでしょう。ただ、未経験者からでも施工技術を学べ、かつ住宅メンテナンス事業の幅が広まっている会社の環境からも今後の技術習得の機会は増えそうです。
営業職、技術職共通ですが夏場は暑さとの闘いになることは間違いないでしょう。
また、繁忙期となる4月から8月の期間だけでなく、顧客が一般の個人家庭であるので家人の帰宅後、滞在時間に訪問するなど時間帯が重なるため営業や技術職ともに土日の調査訪問や夕方以降の営業訪問などが必然的に多くなり、時間の融通が利きづらい一面はあるでしょう。
上場企業であるため、経営は安定しているといえます。「ありがとう」と言ってもらえる仕事、対顧客との接点が楽しいということなど仕事の価値に対してきちんと認識できる人であればどんな仕事でも続けていけると思います。
まとめ
中川さんは、営業職に応募する人の傾向として「ハングリー精神や上昇志向を持つ人が多い」と話します。技術職については「経験ゼロであっても技術が習得できること、また技術を身につけることで生活の安定が目指せる」といった思いを持つ人が多いと言います。
中川さんは、「40余年の歴史がある、提携先JA(農協)の取り扱い企業である、事業の成長を期待できる、といったことが将来性への期待や安心感につながっているのでしょう」と分析します。
中川さんの言葉からも「何歳からでも、未経験でも始めることができる」「技術を習得できる制度が整っている」「正社員として長く働ける環境がある」といったことが背中を押しているようで年齢や経歴にとらわれることなく、実力によってキャリアアップが目指せるのがアサンテの大きな魅力と言えるでしょう。