アルバイト・パート求人広告の給与欄の書き方・例【決定版】

給与は応募者がその求人に実際に応募するかどうかを考える上で重要な判断基準となります。法律にしたがったうえで、応募者の心理を考えながら適切な書き方をしていきましょう。

時給の条件は正確に書く

基本的な情報として、当たり前ではありますが、時給がいくらなのかを明記しなければなりません。そして、通常の時給の他に、条件があるのであれば合わせて必ず記載すること。例えば、研修期間1か月間は－50円、試用期間2か月間は－50円、などといった情報が必要です。また、資格や経験の有無で時給が変わる場合、それも記載します。逆に特に変わる条件がなければ、「時給　一律◯◯円」という書き方でも良いでしょう。

こういった細かい条件が抜けていて応募を受け付けた後、面接、採用などの段階になって提示すると「話が違う」ということになってしまい、採用を辞退されることになります。

また、「◯◯円程度」「◯◯円位」というような曖昧な表現はきちんとした条件の提示とはみなされません。その他、昇給ありの場合は査定のタイミングや、早朝・深夜もシフトがある場合はそのときの時給も書いてください。

塾や英会話教室など60分単位でないものは1コマの時間を書く

「1コマ1,500円」というような記述は時給としていくらか曖昧です。

このような場合は、1コマ、1レッスンが何分、何時間なのかを明記しなければいけません。また、当然のことではありますが、60分に時給換算したときに、最低賃金を下回っていることは許されません。

なお、求人媒体、特にネット上の求人サイトの場合、給与欄に1コマ単位で時給が書けない場合もありますが、その場合はいったん60分換算で記載し、補足にレッスン、コマ時間を書くと良いでしょう。

手当の情報もあれば書く

職種や業種によっては様々な手当が支給されることがあります。

これらの情報も、あれば必ず記載するようにしてください。このときのポイントは、手当が時給に含まれているかどうか。アルバイト・パートへの手当は皆勤手当など一部に限られることが多いですが、別支給ならその旨と金額、条件を明記することになります。

交通費の有無、上限額を書く

情報を曖昧にしないため、決まっている情報、質問が想定される項目はあらかじめ書いておくと良いでしょう。

交通費の支給について、そもそも支払われるのか、給与に含まれるのか。

そして、支払われる場合、上限金額や支払条件は何なのかを明記するようにしましょう。

月にどのくらい稼げるのかのイメージを伝える

応募者が採用された場合、どのくらい働けばどのくらい稼げるのかという給与例を書いておくと、応募者がイメージしやすく親切です。

例えば、時給1,000円で週3回、1日5時間の仕事の場合、1週間の労働時間は週5時間×週3日＝15時間となり、給与は1週間で15,000円となります。

このような具体例を出しておくと、応募者が自分で計算したりする手間が省けて、親切でわかりやすいでしょう。このとき、できればイメージはシフトの最低勤務日数だけ入った場合と最大まで入った場合の2パターンは書くようにしておけば「もし目いっぱいシフトに入ったらこれだけもらえるんだ」という想像につながり、こちらも多く働きたい応募者の獲得に繋がる可能性が高まります。

まとめ

給与欄は正確な条件、金額を前提として、手当や交通費、月間給与額のイメージを記載することをおすすめします。

以下、自社の求人や媒体への出稿を検討する際のテンプレートとして以下をご利用ください。

給与例の書き方をおさえた上で、実際の給料はいくらからスタートにするのか。時給の設定方法がわかるのは以下の記事です。
»バイト・パートの時給の相場は？いくら位ではじめればいい？