バイト・パートが動かない働いてくれないと悩む店長が知っておくべきこと

店長ばかり頑張って、どうもアルバイトやパート従業員がうまく動いてくれない、働いてくれない…会社やお店の状況によってはこういうこともありえます。そんな問題に直面した際に店長が知っておくべきことを解説します。

採用時点ではやる気はあったはず

アルバイト、パートスタッフを雇用する場合、元を正せば店長や採用担当者が面接をして「頑張ってくれそうだ」と思い採用しているわけです。つまり、応募～採用時点ではやる気が感じられたはずなのです。

それにもかかわらず数週間、数か月が経つうちに最初のやる気が消えてしまい、挙句の果てに新しい取り組みに文句を言ってきたりふてくされた態度で仕事をするスタッフがいます。

店長が頭を下げて働いてくださいとお願いしたわけではなく、応募者が働きたい気持ちを持って応募してきたというケースが一般的ですから「初めはやる気があった」のに今そうではなくなっているということはまず認識しておきましょう。

動かない働かない原因を分析する

動かない、働かないというのはそういう現状があるということですが、物事には原因があります。もともとやる気があったはずなのに、なぜやる気がなくなり動かない、働かないスタッフになってしまったのかを分析する必要があります。

多くの場合、急にやる気がなくなるというよりも過去にあった「やる気を失わせる何か」の積み重ねがあって、今の態度、やる気のなさに繋がっているということが言えます。

アルバイト、パートスタッフのやる気がなくなる要因としては以下のようなものが考えられます。

共通して言えるのは「職場で自分という存在が大切にされていないと感じている」ということです。人間の心理として、自分が大切にされていなければ、もっと大切にして欲しいという気持ちが生まれることがあります。

そして、もっと大切にしてほしいという気持ちが形を変えて、存在感を示すために（わざと）やる気がない態度を取ることが考えられます。

やる気を引き出すためには徹底的に話を聞く

自分のことをもっと大切にしてほしいという気持ちをどう汲むのかというのは店長の腕次第になりますが、最も有効な方法は「徹底的に相手の話を聞く」ということです。

人間は自分の話を聞いてくれる人に対して「話を聞いてくれるんだな」と好意的な印象を持ちます。

聞くだけなのかと思う人が多いかもしれませんが、聞くだけに集中することは案外難しいものです。相手の話を聞いているうちに「それは違う」とか「それは〇〇すれば解決する」など自分の意見や考えを言いたくなってしまうものです。

特に立場が上の人であれば余計にお店全体のことをわかっているだけに口をはさみたくなってしまうことがあるかもしれません。それを徹底的に抑えることが非常に重要です。

まずは「最近元気がないけど、どうしたの？」と声を掛けて話を聞くことからスタートしてみましょう。

お店の目的や進む方向を示す・共有する

店長がアルバイト、パートスタッフに話をして共有することがあるとすれば、それはお店や会社の「目的」「進む方向性」です。特にスタッフを採用した時点と現時点で目的や方向性が前と異なる内容になっているのであれば、なおさらそれを伝えることが必要です。

お店＝車に例えると、店長が運転手、同じ乗り物に乗っているメンバーがアルバイト、パートスタッフだと考えてみましょう。皆がバラバラの方向を向いて「自分はこっちに行きたい」「その目的地には行きたくない」と言っている状態は解決しなければいけません。

運転手である店長がしっかりと目的、方向性を示したうえで協力を求めることが重要です。

目的な方向性が違えば辞めてもらうことも視野に入れる

共感する度合いは異なっているとしても、向かっている方向性やゴールとなっている目的が一緒であれば共に乗り続けることができますが、そもそも見ている方向が全く違うということであれば、たもとを分かつ必要性が出てくる可能性もあります。

どうしても一緒に仕事を続けていくことが難しそうということであれば法律で定められた解雇の予告を行い、期限を設けた上で辞めてもらうということも考えた方が良いかもしれません。

しかし、これは最後の手段です。その最終手段に行きつくまでには極力相手の話を聞いてみて悩みに寄り添い、解決できる可能性を模索してみることが大切です。

モチベーションの高い人材が集まる会社、お店には共通点があります。今一度、この機会にモチベーションの高い人材が集まるお店になっているかどうかチェックしてみることをおすすめします。

»モチベーションの高い人材が集まる会社・お店の法則