ヒト・コミュニケーションズの求人を徹底調査!販売、セールス特化の派遣会社
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。家電量販店や携帯ショップなどの販売・セールス業務をサポートする「ヒト・コミュニケーションズ」の求人について、同社のアウトソーシング事業本部・出上さんに取材しました。
この記事の目次
ヒト・コミュニケーションズについて
ヒト・コミュニケーションズは、企業が求める人材を確保して派遣・紹介などを行う人材サービスを提供する会社で、1998年に人材派遣事業者として発足しました。
家電量販店や携帯ショップをはじめ、百貨店や商業施設、ホームセンターなど、さまざまな販売店に人員を配置し、顧客企業の販促活動を支援しています。
これら店頭販売・販促支援事業だけでなく、市場調査や顧客開拓、営業代行などを一貫して請け負う営業支援事業、店舗やブース・営業ツールのデザインや制作を行うセールスプロモーション事業、顧客企業の問い合わせに対応したり、新規・既存顧客への架電・受電業務などを担うコールセンター事業などを展開しています。
事業所は24カ所で、北海道、東北、北陸・甲信越、東海、関西、中国、九州、沖縄の全国に拠点があり、現在約450人近くが在籍し、販売職などに就いています(2020年度)。
世代を問わず、多くの人が利用する携帯電話やネット端末、インターネットサービスなどを扱う量販店や携帯ショップでの働き方について紹介します。
応募と面接について
18歳以上で週5日のフルタイム勤務ができる人が対象
ヒト・コミュニケーションズの販売スタッフは、18歳以上で土日、祝日を含む週5日、1日8時間~のフルタイム勤務ができる人です。学生であっても、この勤務に長期対応できる場合は応募可です。
応募方法について、Webサイトなどから登録すると基本的に2日以内(土日、祝日、年末年始を除く)に同社から連絡があり、面談が行われます。
面談では同社が用意した応募書類に名前や住所、連絡先などを記入するので、履歴書や職務経歴書、写真は必要ありません。現住所が確認できる書類(免許証や保険証、パスポートなど)と印鑑を持参しましょう。
面談は、同社のコーディネーターと応募者1対1で行われますが、量販店や携帯ショップなどの営業担当者などが同席する場合もあります。時間は、簡単な書類の記入に30分と面談30分の約1時間です。
面談で質問されるのは志望動機や前職の退職理由、仕事をする上で大切にしていることなど
面談では、下記について質問があります。
〇職歴、退職理由
〇将来のビジョン(キャリアアップなど)
〇仕事をするうえで大切にしていること
〇希望する就業期間
それぞれの質問から確認されることについても紹介します。
「なぜ、その仕事をしようと思ったのか」といった動機から、就労意欲を図ることができます。「熱量が高くない、動機がふわっとしている方には「趣味」や「将来」の話をして共に気持ちを固めて就業につながるようにサポートしていきます。」
過去にどういった仕事をしてきたのか、そしてなぜ辞めたのか。自分のこれまでの経歴について、わかりやすく道筋を立てて話すことができるかどうかを確認されます。論理的に話すことができなければ、顧客からの問い合わせやサービス内容などについて、わかりやすく伝えることが難しいからです。
また、転職理由などから、業務や職場にどういった期待を持っているのか、あるいはどういった不満を抱きやすいのか、働くことへのモチベーションや意識の持ち方が見えてきます。
今後のキャリアについて考えている場合、同社では、その人にとってプラスになる仕事を提案していきたいと考えているため質問があります。
例えば「昇給するためにも、日々の売り上げは意識して動くようにしています」であればお金などの数字、「接客業をしてきたので、お客さまの満足度を上げることを心がけています」といった場合は人への接し方など、応募者が仕事をする上で何にフォーカスしているのかが見えてきます。
これら回答から、応募者が「仕事から得たいものは何か」、それを達成するために「どういった働きができるのか」を知ることができます。
就業先は長期勤務が多いため、それに応じた勤務ができるかどうかを確認するための質問です。
面談では、上記の質問を通じて会話のキャッチボールがスムーズか、仕事に真剣に取り組む姿勢があるかどうかを確認されます。
同社の販売員の仕事は、顧客企業の名前・看板を背負っての業務となります。接客態度などに問題があると顧客企業のイメージにも影響するため、コミュニケーション力や人柄が重視されていることを頭にいれておきましょう。
面談を終えると、その後は別日に実施される研修へと進みます。研修を終えた後、実店舗での仕事がスタートします。
研修と仕事内容について
携帯電話やネット回線の販売が主な仕事先
ヒト・コミュニケーションズの販売員の仕事は、主に携帯電話やインターネット回線の販売業務で、大手家電量販店や携帯ショップにて、携帯メガキャリアから格安SIMまで幅広いクライアント様から業務委託を受け、通信キャリアスタッフとして勤務します。業務委託のため、店舗ラウンダーやSVへのキャリアアップも目指すことができます。
店舗に出る前に研修を受けます。コンプライアンス研修は1日~2日、商品(通信)研修が1日~3日です。
量販店の場合 コンプライアンス研修1日、商品研修1日~2日
携帯ショップの場合 経験者のみの為、現場OJT
コンプライアンス研修では、各企業が定めるルールについて説明があるほか、あいさつや言葉遣い、立ち居振る舞いなどビジネスマナーについて研修を受けます。指導担当のインストラクターの話を聞くだけでなく、受講者同士が触れあう時間も設けられています。テーマにそって意見を交わしたり、ロールプレイング(実演練習)をしたり、実践的な内容を学びます。接客・販売の面で問題がなければ商品研修へと進みます。
商品研修では、携帯電話の販売であればスマホなどの種類や機能、料金プラン、キャンペーン内容を、インターネット回線であればテレビ・電話・携帯との提携サービスや契約プランなど、各企業が展開する商品の特徴や特典などを覚えます。
携帯電話、ネット回線のいずれも、商品やサービスが多岐にわたるため複雑で難しい印象がありますが、マニュアルがちゃんと用意されています。
店舗に出てからも、わからないことがあれば、販売員の問い合わせに対応するサポート窓口に相談・確認することができます。また、店舗には先輩スタッフがいるのでフォローをお願いできますが、教えてもらったことはしっかり習得していきましょう。
接客の流れと店舗の1日について紹介
携帯ショップを例に挙げて接客の流れや1日の店舗業務について紹介します。
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「新規契約」「他社からの乗り換え」「機種変更」「料金プランの見直し」「修理依頼」など、どういった目的で来店したのかをヒアリングします。
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各店舗にある専用端末に、来店者から得た情報などを入力します。プランなどが表示されるので、その内容を説明するほか、特徴やメリットを案内します。
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購入する機種やプランが決定すると登録用の端末に入力します。
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お会計をして、携帯電話の購入の場合は商品を手渡してお見送りをします。
※量販店は集中レジのため、会計業務はありません。
1日の流れ
時間帯 | 仕事内容 |
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9時30分~10時 | 早番出勤。開店準備と朝礼を行います |
10時~11時30分 | 開店。接客をしながら商品の在庫を整理したり、発注をしたりします。 |
11時30分~14時30分 | 中番・遅番が出勤。交代でショップを見ながらお昼休憩をまわします。 |
15時~17時 | 新商品の取り扱いや新サービスについてスタッフで共有します。 |
17時~20時 | 仕事帰りの来客が増えるため接客を中心に業務にあたります。 |
20時~21時 | 閉店作業と連絡事項を記入の上退勤します。 |
早番、中番、遅番の仕事まとめ
時間帯 | 仕事内容 |
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早番10時~19時 | ・開店準備(レジ開局や店内清掃、商談カウンター、ディスプレー、パンフレット棚などの整理) ・在庫(携帯電話などの商品)チェック ・実績(売上など)チェック ・施策(新商品や新規プラン・サービスなど)のチェック |
中番11時~20時 | 在庫・実績・施策チェック |
遅番12時~21時 | 在庫・実績・施策チェック 実績集計・報告(売上や販売した商品、サービス、プラン内容などをまとめて各事業所などに報告) 閉店作業(レジ締めや店内清掃、ディスプレーなどの整理) |
給料と給料日、シフトについて
時給は1500円~、給料日は15日と月末
ヒト・コミュニケーションズの販売員の時給は1500円~で、交通費は全額支給されます。時給は、経験により決定されるので、スタート時点で金額が違う人もいます。
給与日は月2回で、毎月1日~15日分は月末、16日~月末分は翌月15日に支給されます。
シフトは週に5日、1日実働8時間~(休憩1時間をあわせ9時間勤務)のフルタイム勤務となります。週休2日制で、月の休みの半分(例:8日のうち4日)は希望を出すことができます。
シフト申請のルールは、すべての店舗で統一されているわけではありませんが、1カ月分を前月の20日までに提出するといったスケジュールが多いようです。
給与モデル未経験:時給1500円、週5日・8時間労働、残業10時間/月
[時給1500円×8時間×22日]+[残業時給1875円(時給の1.25倍)×10時間]=月収28万2750円(社会保険料などが差し引かれていない金額です)。
大手求人企業の調査研究機関によると、販売職の時給は1047円です。
また、厚生労働省の調査概要によると販売店員の月額給与は約23万4800円です(100人~999人規模の企業・正社員の場合。百貨店員は除く/平成30年度版)。
こういった数字から、同社の仕事は、販売員の平均的な時給、月の給与を上回ることがわかります。また、時給アップもあります。1年に一度といった時期が決まっているわけではなく、本人の実績などにより昇給が行われます。
携帯ショップの販売員などは時給が高めに設定されていることが多く、商品やサービスに関する知識を備え、販売力を上げることで時給が上がります。しっかり稼ぎたいという人にとって、魅力のある仕事と言えるでしょう。
福利厚生、キャリアアップについて
宿泊施設・レジャー施設の割引特典のほかお祝い金やお見舞金もあり
ヒト・コミュニケーションズの販売員は下記の保険に加入することができます。
・健康保険(病気やケガなどの診療や治療にかかる費用を保証)
・介護保険(介護が必要になったときに受けるサービスや医療費の保証)
・雇用保険(失業した際などに支給される給付金を保証)
・労災保険(通勤途中や業務の中で負ったケガや病気などを保証)
・年金保険(老後に受け取れる給付金を保証)
〇有給休暇(6カ月間の継続勤務、勤務日の8割以上の出勤により取得可)
〇定期無料健康診断(年に1回)
〇結婚祝金/出産祝金/就学祝金/弔事金/休業見舞金
販売員が結婚、出産した際や子どもが小学校や中学校に進級した際にお祝い金が給付されます。また、本人が亡くなった際は遺族に弔事金、病気などで休業した場合にはお見舞金が給付されます。
〇宿泊施設やレジャー施設の割引特典
〇社員登用
社員登用によりSVなどへのキャリアアップも可能
同社では、社員登用も行っています。販売員として1年間勤続することが要件ですが、面談などを通じて希望を伝えておくといいでしょう。また、販売力などが高く、事業への貢献度が高い人には同社から声掛けも行われています。社員登用に対し、約7割の人が前向きに考え、本人のタイミングなどによりステップアップをしています。
いちスタッフとしてスタートしたら、まずは店舗リーダーを目指しましょう。
個人実績だけではなく、指示や指導を行いチームのかじ取りにチャレンジ。一つの店舗運営管理ができるようになったら、その次は複数の店舗リーダーとなるSV職に昇格となります。
さらにマネージャーや事務局長のポジションを目指すこともでき、SV職以降は社員登用によるキャリアアップも可能です。
正社員になると賞与(年2回)、決算賞与(実績による)なども支給され、求職者との面談や就業先とのマッチングを行うコーディネーター職や、取引先企業への提案業務を行う営業職など活躍の場も広がります。
同社では、顧客企業の商品やサービス、消費者の動向をよく知っている販売員は自社にとって有用な人材と考え、近年は社員登用に力を入れています。
仕事を始めて間もなくは、同社でどういったキャリアを実現できるのか具体的にイメージできないかもしれません。しかし、今後のキャリアを意識しながら仕事をすることで、業務への興味が広がったり、理解が深まったりします。その中で、自分がどういった進路を歩むべきかが見えてくると思います。
同社は人材サービスだけでなく、成長が著しい通信やWeb、インバウンド・ツーリズム(外国人の訪日・観光)事業も展開しています。時流に合わせスピード感をもって動いているので、意欲のある人がチャレンジできる環境は整っていると言えます。
評判、雰囲気について
平均年齢は28歳、携帯電話などの販売未経験が約8割
ヒト・コミュニケーションズで販売職に就いているのは25歳~35歳が多く平均年齢は28歳で、男女比は男性7割、女性3割です。
経歴は、フリーター4割、会社勤めからの転職が4割、学生が2割程ほどで、「携帯などの販売は未経験」という人が8割を占めます。
飲食業やアパレル業からの応募が多く、「時給が高く収入増を見込めるから」というのが主な動機となっています。それ以外では、「コミュニケーション能力を磨きたい」という声があります。
週5日、1日8時間~の勤務ですが、学生もいます。休学中であったり、早めに単位を取った人たちで「学費のため」という人もいれば、「社会人に必要なスキルを身につけたい」という人もいます。
給与に焦点を当てる人が多いですが、商品やサービス、料金プランが多様な携帯電話の販売を通じて、コミュニケーション力や接客力、提案力などを養うことも目的になっているようです。
個人ノルマはなし、SVなどの店舗巡回で課題解決のサポート体制も強化
携帯電話などの販売は、「ノルマがあるのでは?」「売上に厳しいのでは?」といった不安があると思います。
売上などの数字は個人ではなく、店舗・チームに与えられます。それゆえ、個人ノルマを達成するために販売員同士で顧客を取り合うといったことはありません。
ただ、商品やサービスを売ることで利益を上げるのは、販売員に求められる役割のひとつです。そのため、店舗のみんなで目指す目標値は設定されます。目標がなければ、どういった動き方をすればいいのかわからず、仕事へのモチベーションがわいてきません。また、みんなで同じゴールに向いて走ることでチームワークが高まり、働きやすい職場になります。
SVなどが定期的に各現場を巡回し、店舗全体の成績が伸びない場合は対策を講じたり、個人の販売員が抱えるストレスについて面談を実施したり、サポート体制を強化しています。
同社では、かつてのような「量販店や携帯ショップは個人プレーできつい」といったイメージの改善に努めている様子がうかがえます。
まとめ
ここまでお話してきたように、ヒト・コミュニケーションズでは家電量販店や携帯ショップで働く販売員さんへのサポートに力を入れています。
応募から登録、そして就業までをスピード感をもって行うことができます。また店舗に出る前の研修はもちろん、終業後もヒト・コミュニケーションズ運営のため、アフター研修などサポート体制が充実しています。
また上司や仲間もヒト・コミュニケーションズのスタッフなので職場でも安心です。家電量販店での通信のお仕事は、コロナのウイルスの影響下でも、稼働しているため雇用を守っています。
今や生活必需品ともいえる携帯電話の購買層は幅が広く、学生や主婦、ビジネスパーソン、シニアなど、家電量販店や携帯ショップでは、さまざまな年齢、ライフステージの人が訪れます。
そのため、相手の知識量や理解度に応じて言葉を選び、一人一人に寄り添った対応が求められます。また、顧客それぞれの家族構成や生活環境など、その人がおかれた状況に合った提案を行うことも大切です。
同社の出上さんは、「やる気があり、自己成長を目指してがんばる人。また、接客や販売の経験がある人、未経験でも人に何かを伝えたり、提案したりすることが好きな人であればいいですね」と話します。
ただ、携帯電話などはキャンペーンが多いうえ、プランも移り変わりが早いので「覚えるのが大変」という不満があるのは事実です。
これについて出上さんは「ニーズの多い商材だからこそ、どんどん企画が生まれているのです。世の中の人が知りたがっている情報の最前線に立てること、そして変化を楽しめる気持ちがあれば大丈夫です。まじめに取り組めば、お客さまから『わかりやすく説明してくれて助かった』『お得になってよかった。ありがとう』と、感謝され喜んでもらえる仕事です」とメッセージを送ります。
出上さん自身は「携帯などの端末をいじるのが好きで、IT分野に詳しくなりたい」という理由で販売員になり、顧客や仕事仲間に接する中でモノからヒトへ興味が移り、コーディネーターへとキャリアアップしたと言います。
きっかけはどんなことであってもいいので、自分なりの努力ができる人、成長したいと考える人はトライしてみてはいかがでしょう。