トーテックの派遣を徹底調査!携帯ショップの仕事は給料高い?評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。携帯ショップにスタッフを派遣する「株式会社トーテック」の派遣登録の面談やお給料、仕事内容などについて同社の横掘さんに取材しました。
この記事の目次
トーテックについて
株式会社トーテックは、機械系や電気系、IT系、建築系など、専門性の高い事業者にエンジニアを派遣するほか、ゲーム開発といったクリエイティブの分野にもディレクターやデザイナー、プログラマーを紹介するなど、人材コーディネートを主軸とする企業です。
同社は、ジャスダック市場に上場している「株式会社エヌジェイホールディングス」のグループのひとつで、2016年には、携帯ショップへの人材コーディネートを行う「株式会社シーズプロモーション」と合併し、NTT docomoやau、Softbankといった携帯電話キャリア(携帯電話を提供している事業者)の店舗などで顧客からの問い合わせに対応したり、商品やサービスを案内したりする販売スタッフの派遣も行っています。
技術者やクリエイターなど高いスキルを持つ技術者と、それを必要とする企業を結んできたトーテックで、携帯ショップのスタッフ登録をするにあたり、知っておきたい事柄について紹介します。
面談について
トーテックでは携帯ショップへの販売スタッフを派遣しています。携帯ショップで仕事をしたいと考えている人は、面談を受けて登録を済ませ、求人のあるショップを紹介してもらい仕事をすることができます。面談について詳しく見ていきましょう。
面談ではエントリーシートを用意。職務経歴書は不要
面談の時間は40分~1時間程度で、同社のコーディネーター(派遣登録者と企業のマッチングを行う担当者)と1対1で行われます。
面談では、まず同社が行っている事業内容のほか、派遣登録者が加入できる各種社会保険、健康診断など派遣登録者が利用できる福利厚生、携帯電話ショップの業務内容などについて説明があります。
一通り説明が済むと、同社が用意するエントリーシートに記入します。面談の質疑応答は、登録者が持参した履歴書とエントリーシートにそって行われます。エントリーシートには職務経歴などを記入する項目があるので、職務経歴書がなくても問題はありません。
エントリーシートの内容について
エントリーシートには基本項目、緊急連絡先、希望条件、希望職種、求職時の重視ポイント、PCスキル、取得資格、職務経歴に関する項目があります。
基本項目
登録者本人の氏名、生年月日、住所、連絡先(電話番号・携帯メールなど)、自宅最寄駅
緊急連絡先
緊急連絡先の住所と電話番号など(実家の場合は実家の住所を記入)。
希望条件
・形態
正社員、契約社員、アルバイト・パート、派遣社員
上記の中から、希望する雇用形態にチェックを入れます(複数選択可)。また、トーテックは有料職業紹介の免許も取得しているので、人材紹介の案件もあります。
・開始時期
希望する勤務開始日を記入します。
・時間帯
平日(月~金曜日)と土日、祝日に出勤できる勤務時間を記入します。
・曜日
日~土曜日で、勤務できる曜日にチェックを入れます。
・期間
長期か短期かチェックを入れます(何カ月勤務できるか具体的な数字も記入できます)。
・希望勤務地
たとえば、「東京都渋谷区の各線渋谷駅周辺」「大阪府大阪市各線梅田駅周辺」など、希望する勤務地を記入します。特定の場所がなければ、「自宅から電車で30分ぐらいの場所」など通勤に費やせる時間を記入します。
・給与
希望の時給や月々の希望収入額を記入します。
・交通費
定期代やガソリン代など交通費を希望するかどうか、時給込でも可なのかチェックを入れます。
希望職種
営業系、事務系、コールセンター系、販売・接客、サービス・飲食、イベント・キャンペーン、物流・運輸・設備、建築・土木・製造、編集・クリエイター、IT・エンジニア、医療・介護・福祉、そのほか
上記から複数選ぶことができます。携帯ショップの販売スタッフを希望するのであれば、「販売・接客」に○をしましょう。
求職時の重視ポイント
給与、休日・休暇、仕事内容、勤務地、勤務時間、勤務曜日、交通費、勤務期間、福利厚生、職場の雰囲気、残業時間、勤務時の服装
※上記から4つ選びます。
PCスキル
基本操作、ワード、エクセル、パワーポイント、アクセス
基本操作であればローマ字入力、テンキー入力ができるか、ワードであれば文章入力、書式設定はできるかといった項目があり、自分が習得しているスキルに○を入れます。
取得資格
持っている資格があれば、資格名と取得した年・月を記入します。
職務経歴
アルバイトを含む過去の職務経歴について記入します。
開始日と終了日(例 2015年~2017年5月)、雇用形態(例 正社員や契約社員など)、職種(例 営業架電など)、商材(例 携帯電話の新サービスなど)、業務内容(例 コールセンターでの新サービスの案内架電とクロージング業務など)
登録者の勤務スタイルや職場への希望を把握するためにエントリーシートを用意
各質問は、登録者がどのような勤務スタイルを望んでいるのか、時給(月収)の希望はいくらくらいか、登録者が仕事をする上で何を大切にしているのかを知るために用意されています。
仕事内容そのものよりも、自分のスケジュールに合わせてシフトが組めるところで働きたい、私服を用意するのが大変なので制服が決まっている職場を希望しているなど、登録者により、要望はさまざまです。コーディネーターが登録者と派遣先携帯ショップをマッチングさせるための素材となりますので、きちんと記入するようにしましょう。
なお、同社ではエントリーシートにパソコンスキルに関するチェック項目があるので、派遣登録の多くで実施されるスキルチェックのテストはありません。スキルチェックは、パソコンの文字入力や基礎的な国語・計算問題などで難しいものではありません。しかし、始めて派遣登録をする人にとっては、「ブラインドタッチができない」「国語(計算)は苦手」「難しい問題が出たらどうしよう」とテストが派遣登録のハードルになっている場合があります。そういった不安を減らすために、同社では行っていません。
時給・シフトについて
時給は1200円から。派遣では交通費は別途支給なしがほとんど
トーテックから、携帯ショップに販売スタッフとして派遣される場合、時給は1200円からです(派遣先のショップによって異なります)。交通費は時給に含まれる場合が多いですが、派遣先により支給される場合があります。面談時に時給や交通費などについて、コーディネーターに確認をしましょう。
勤務を継続するなかで昇給の機会があり、業務に臨む姿勢や習熟度などから時給アップをするかどうかが判断されます。また、携帯電話キャリアが設けている資格にパスすると資格手当が給与にプラスされます。資格試験の内容は各携帯電話キャリアで異なりますが、携帯電話の操作や機能に関する知識、サービス内容の理解度などが問われます。
基本的に10時~19時(8時間労働+1時間休憩、拘束時間9時間)が就業時間で、19時を超えて仕事をした場合は残業代が支払われます(就業時間が11時~20時の場合は20時以降が残業代支給の対象となるなど、派遣先のショップにより異なる場合があります)。
時給1200円で1日8時間労働、1カ月に21日出勤、月の残業時間が15時間の場合。
[1200円×8時間(1日)×21日(月の出勤回数)]+[1200円×1.25(※)×15時間(月の残業時間)]=22万4100円
22万4100円がその月のお給料として支給されます。
上記の(※)について説明します。労働基準法が定めている労働時間(1日8時間、1週間で40時間)を超えて残業した場合は、法定時間外労働として時給の2割5分増しの時給が支払われます。そのため、時給が1200円であれば、1500円が残業した場合の時給になります。時給や残業代など、雇用に関する契約についてコーディネーターから説明があるので、きちんと内容を確認しましょう。
お給料は月払い、あるいは10日ごとの支払いから選ぶことができます。1カ月分を待たずに、たとえば1日~10日のお給料を10日で締め、15日に支給してもらうことができます。
習い事やレジャーなどで出費が多い人にとっては、必要なときにお給料を受け取ることができるのは便利で活用している人も少なくありません。また、自分の働いた分のお給料を、すぐに手にすることができるため「次の1週間もがんばろう」など、仕事へのモチベーションにもつながっているようです。
シフトは週に5日、1日8時間が基本
勤務は週に5日、1日8時間で、週休2日制です(月に8日~9日の休日取得可)。シフトは、月の20日までに翌1カ月分を提出するなど、派遣先の携帯ショップのルールにそって申請します。
土日、祝日は多くの人の来店が見込まれるため、サービス業では週末に出勤をお願いされることはよくあります。そのため、休みは平日に取得するのが理想です。
同社では、毎月の休みのほか、有給休暇の取得率が高く約90%の割合で有給が消化されています (有給休暇の取得は所定の期間、継続して勤務していることが条件です)。
休日はきちんと取れるので、週末やキャンペーン期間などショップが忙しいときはシフトに協力するようにしましょう。
仕事内容について
新規契約の受け付けやサービス・プランの提案が中心
携帯ショップの販売スタッフの仕事は、新規契約の受け付け、契約プランの見直しに対する提案、操作方法の説明、新サービス・プランの案内、故障の受け付けといった顧客対応が中心です。
1日の仕事の流れを紹介します。
時間帯 | 業務内容 |
---|---|
9:30~10:00 | 出勤。指定の制服がある店舗では着替えを済ませ、店内の清掃などを行い開店に備えます。ディスプレイされている携帯電話などの画面を拭いたり、パンフレットを整えたり、店内を整えます。 |
10:00~12:00 | 住宅街の駅周辺に出店している場合、ビジネス街に出店している場合など、立地によって来店者が多い時間は異なります。来店者の流れに合わせ、接客や入庫品のチェックなどを行います。 |
12:00~14:00 | 順番に休憩を取ります。休憩を終えて店舗に出る際は、装いに乱れがないかを確認してから業務に戻ります。 |
14:00~16:00 | 学校や会社が終わる16時以降は来店数が増えるので、それまでの時間で商品や店内の整理などを行います。 |
16:00~19:00 | 顧客対応を行います。閉店時間が近づき、店内に来店者が少なくなると伝票を整理するなど閉店作業を行います。 |
携帯電話は新機種が発表されたり、新しいプランがスタートしたり、取り扱う商品の数が多く、サービスを展開するスピードが速いのが特徴です。
そのため情報収集が大切で、覚えることが多い仕事です。しかし、たとえば東京都の最低賃金は958円 (2017年)ですが、同社から東京都内の携帯電話ショップへ派遣される場合、時給1200円が中心です。
時給に魅力を感じて働きたいという人も少なくありませんが、きちんと業務内容を覚え、知識を増やしていく必要があることは頭に入れておきましょう。
研修は派遣先企業で受講
登録後は、トーテックで1~2時間ほど福利厚生や就業規則などの説明があります。実務についての研修は、派遣先の携帯電話キャリアの会社などで受講を義務付けられている場合があります。
派遣先の携帯電話キャリアにより研修内容は異なりますが、あいさつの仕方や言葉づかい、立ち居振る舞いなど基本的なビジネスマナーのほか、料金システムやサービスについて説明を受けます。顧客との実際の対話を想定したロールプレイングが行われる場合もあります。研修期間は、2週間~1カ月と携帯電話キャリアによって違います。定期的に研修が行われるところもあり、知識や情報は更新していくことができます。
研修内容や期間などについて、派遣先を提案されたときにコーディネーターに聞いておきましょう。コーディネーターは、販売スタッフを経験しているので具体的に答えてくれます。
また、携帯電話キャリアには販売スタッフのための問い合わせセンター(コールセンター)が用意されているので、仕事が始まってからも、商品やサービスなどでわからないことがあれば、その都度センターに電話をして確認することができます。
研修では、スマートフォンなど携帯電話の機能やアプリについて知識を得ることができるほか、社会人に必要なマナーを身につけることができます。実際に、別の仕事に就く際に販売スタッフの仕事で養われた接客やビジネスマナーが役に立った、という声もあります。こういったマナーは多くの職場で活きてくるので、きちんと学んでおくことをおすすめします。
評判、雰囲気について
トーテックで、携帯電話ショップの販売スタッフをしているのは18歳~50歳と幅広いですが、平均すると20代後半が中心です。男女の比率を見てみると、全体の約6割が女性です。
「女性が多い職場は人間関係が難しいのでは?」「男性ばかりで競争心を出す人が多いのでは?」といった不安を持つ人もいるかもしれません。しかし、男女の割合にそれほど大きな差がないため、バランスが取れた職場環境と言えるでしょう。
未経験者と経験者の割合は、未経験者が約8割、経験者は約2割と未経験者が多く働いています。携帯ショップでの販売経験がなくても、多くの未経験者が仕事を続けているのは、研修制度が整っているほか、同社のラウンダーと呼ばれるスタッフが各ショップを回り、販売スタッフに接客や販売のノウハウをレクチャーしたり、相談ごとに対してアドバイスを行ったりしているからでしょう。
研修の後、3カ月の実務を経験すると、多くの人が仕事の流れや顧客対応のポイントをつかみ、半年、1年と契約を更新しています。また、各携帯電話キャリアが構築している資格取得制度により、スキルアップや昇給が目指せることが仕事を続けるモチベーションにもなっています。
勤続している人の約3割は、本人の希望と派遣先企業からのオファーが合致した場合、直接雇用され正社員にステップアップしています。
派遣先企業としても、業務内容をよく理解した優秀な販売スタッフに長く活躍してほしいと考えています。「自分が続けていけると思った仕事で、ゆくゆくは正社員になりたい」と考えている人は、まずは派遣から始めてみるのもいいでしょう。
まとめ
携帯ショップは多くの情報にあふれているので、「想像以上に覚えることが多くて大変」、数多くの商品やサービスが展開されるので「新しい商品などを提案するのが、営業のようでなじめなかった」といった理由で辞める人もいます。
しかし、携帯ショップで取り扱うサービスやプランなどの移り変わりが激しく覚えることが多いのは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末が、日々進化するIT業界の一翼を担っているからです。さまざまな情報に触れることで、興味を広げていくことも可能なので好奇心がある人が向いているでしょう。
営業のようでなじめなかったというのも、これはどのような販売職にも求められることで、商品を顧客に提案し購入してもらうのが販売の仕事のひとつです。
無理に買ってもらおうとする「押し売り」は、顧客の心には届きません。目の前の人が必要としているものをきちんと提案する、そして提案を通じて顧客にその商品やサービスを必要だと思ってもらうことが販売の仕事では大切です。相手の立場に立って考えてより良い提案をしていけるように、相手の話を聞く力、聞き手にわかりやすく話す会話力も必要でしょう。
顧客に「すすめてもらった携帯が使いやすくてとても助かる」「無料コミュニケーションアプリを教えてもらったおかげで、メールアドレスの入力の手間が省けるし、会話の履歴が一目でわかって便利」など、「ありがとう」の声を直接受け取れるのは販売スタッフの醍醐味です。
接客・販売業は人と人が向きあうため、自分の気持ちは相手に伝わります。正しいあいさつや言葉づかいで、誠実に臨むように心がけましょう。
本社:東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館6F
拠点数:4拠点(2017年11月時点)