アルバイト・パートさんへの給料の渡し方、給料日のチェック項目
採用した新しいスタッフに給料を支払うタイミングは、従業員が働いている以上は必ずやってきます。賃金未払いや遅延はあってはならないことですが、「一緒に働いてくれてありがたい(会社が助かっている)」という気持ちが伝われば、より給料の支払いが有意義なものとなり、従業員のモチベーションアップにつながります。
約束通り支払う
給料の支払いで最も重要なのは、契約した通りの条件で支払いをすることです。労働条件通知書と雇用契約書で取り交わした時給を、労働時間を計算して満額支払うことが当たり前のことですが最も重要なことです。
契約書に書いていないことなど、後から理由をつけて時給を下げるなどはしてはいけません。従業員と会社との信頼関係が破壊され、辞めてしまうリスクが上がるだけでなく、裁判を起こされる可能性もあります。そもそも、約束通りの給料が支払えない、支払わないというつもりなのであれば、そのことをあらかじめ相手に伝え、同意を得て雇用契約書を新しく作り直すことが必要です。
間違いなく支払う
間違いない、というのは支払われる額に根拠があり、法律上も正しいものになっているということです。雇用保険料の控除や住民税など、もし間違ってしまうと役所手続き上も困る事になりますし、何より従業員からの信頼を失います。
また、従業員は賃金計算の専門家ではありませんから、間違いがあっても気づけない場合もあります。後々間違いがわかって大きなトラブルにならないように、常々、正確な計算を行って給与額の算出をしなければなりません。また、間違いがあってもすぐに訂正・修正できるように組織体制をとっておくことをおすすめします。
きっちりした賃金明細を添える
間違いなく支払うという要素に関連しますが、給与明細はきちんと作ることが重要です。
例えば、勤務日数、勤務時間、残業時間、手当、税金、控除額、土日の出勤など正確に記載して作成することが必要です。
従業員が自分の給料を自分で計算するときの根拠情報にもなりますし、間違いがあった場合どこを訂正すれば良いか明確にできるので、会社への信頼を高めるためにもきちんとした明細を渡すのが良いでしょう。
最初の賃金に特別な意味を持たせよう
第1回目の給料日は、受け取る側にとっては特別なものです。もし給料の支払いが柔軟にできるのであれば、最初の給料日にアルバイト・パートスタッフに感動を与えられるような支払い方をすることをおすすめします。
具体的には、「新券で手渡しをする」「手渡しする給料袋に感謝の手紙を添える」という2つの方法です。
まず、新券で手渡しにすることで、銀行振込より手間のかかることですが、給料の重みを感じてもらえるとともに、新しいお札の気持ちよさを届けることができます。
そして、感謝の手紙は社長自らが書いてください。自分を指導、お世話をしてくれた先輩や担当上司や(アルバイト・パートで働くことを認めてくれた)従業員の家族に、その従業員を通じて感謝し、本人自身にも仕事に対する自信と誇りを持ってもらえるような内容を書くことで、従業員だけでなく、従業員の家族のことも思いやって大切にする会社であることをしっかり伝えることができるようになります。
2か月目以降は銀行振込になっても良いでしょうが、給料明細には一言、1か月間の仕事ぶりをねぎらうような言葉をメッセージカードに手書きで添えて渡すと従業員の「心の満足度」が高まるでしょう。また、働きぶりについてメッセージを書くためには、普段からしっかり仕事を見ていないとわかりませんから、会社にとっては人事考課も兼ねていることになります。
まとめ
従業員にとって給料は、働く目的の中でも非常に大きい割合を占めていることは言うまでもありませんが、会社としてはそれをふまえて、最も従業員と強い信頼で結びつけるために、給料の渡し方で工夫できるところはたくさんあります。スタッフの定着率向上のためにも、できることを一つ一つ行っていくことが長期的な安定雇用、採用活動の成功につながります。
問題なく勤務を継続している場合は2回目以降は銀行振込でも良いですが、突然、辞めてしまった場合で解雇するときの給料の手続きについてはこちらの記事を参考にしてください。
»突然アルバイト、パートが来なくなった場合の対処法と給与の支払い
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