飲食店経営で躍進!株式会社こうむらってどんな会社?面接やシフト、給与など
皆さんこんにちは。マイベストジョブ事務局の三浦です。今回は大阪を中心に飲食店業で躍進している株式会社こうむらの採用担当者である山田様にお話をお伺いしました。こうむらでの仕事や面接、シフト、給与などについて詳しく解説します。
この記事の目次
こうむらは居酒屋「おくまん」の直営・「吉鳥」FC運営
株式会社こうむらは2,000年に社長の香村(こうむら)氏が創業した会社で、会社名は社長の姓に由来しています。主に大阪を中心に居酒屋「おくまん」海鮮イタリアンバル「BARMAN」を直営し、焼き鳥屋「吉鳥」のフランチャイズ店舗事業を行っています。
「おくまん」は「億万の人」つまり「たくさんの人」に来てもらいたいという意味が由来です。「おくまん」ブランドは「居魚菜屋おくまん」、「海鮮屋台おくまん」、「焼きとり億萬」の3種類があり大阪を中心に全24店舗あります。「BARMAN」は大阪に2店舗、「吉鳥」も大阪・兵庫に10店舗あります。
以上のブランドについて、国内では100店舗を目指し合計で現在36店舗を展開しています。また10店舗の海外進出を目標としており現在はオーストラリアに1店舗あります。
現在こうむらでは上記のように「海鮮料理」と「焼き鳥」の2軸を中心に展開しています。
賑やかで明るい雰囲気の職場環境
おくまん、BARMAN、吉鳥いずれもワイワイと賑やかで明るい雰囲気の居酒屋です。※「居魚菜屋おくまん」は少しコンセプト、価格帯が異なるため落ち着いた雰囲気です。
社長の香村様自身が居酒屋のワイワイした雰囲気が大好きで、こういった大衆酒場を多く運営しているという背景があります。お客様と従業員の間の距離がなく、お店全体に一体感を感じられるような空間になるようなお店を理想として店舗作りをされています。
のれん分けで独立する社員もいる
こうむらで店長の経験を積んだ社員のなかには、のれん分けによる独立をする方もおられます。「おくまん」ブランドの「のれん分け」による独立という形態です。つまり会社から独立はするものの「おくまん」の屋号を用いて「海鮮屋台おくまん」など同じ名称・業態のお店を経営するということになります。
また、委託経営で店舗オーナーになるという方もいます。委託経営の場合は報酬はお店の売上から一定割合分がこうむらに対して支払われるという歩合制で、年に1,2名この形で独立する方がいます。
「のれん分け」の場合は売上分からの歩合の支払いが発生することはありません。
正社員の仕事内容について
正社員の仕事内容はホール、キッチンといったお店の基本的な役割をまず全てできるようになること、そして店舗の運営・管理業務です。
ホール、キッチンは店内でのお客様に対する実務的な業務ですが、管理業務は食材や備品の発注などお店自体のことに加えて、人材関連、つまりアルバイトのシフト調整や面接対応も含まれています。
1店舗につき平均2名の社員と10名くらいのアルバイトが在籍しており、シフトを調整してランチタイムとディナータイムのお店を運営します。
面接について
こうむらの面接はスキルや経験ではなく人物重視です。
採用担当者の方にお伺いしたところ「接客・サービス業というものが好きかどうかということを様々な角度で聞いています」とのことでした。接客業、サービス業が好きだという場合は好きになったきっかけ、原体験があるはずなので、そういったことを掘り下げて聞いておられるようです。
他には、なぜ(数ある応募先の中から)こうむらを選んだのかという志望理由、そして過去の仕事の経験などについてよく聞かれます。
なお事前の書類選考はなく履歴書持参での面接となります。面接は30分程度で終わり、当日中に2次面接もあります。こちらも30分程度で終わります。
面接結果のお知らせは2~3日以内に通知されることとなっています。
シフト・働き方について
勤務のシフトは以下の3パターンの組み合わせとなります。それぞれもちろん休憩時間もあり、半月(2週間)ごとにシフトを決定する仕組みです。
- 16:00~28:00
- 16:00~23:00
- 21:00~28:00
休みは1か月に6日もしくは8日いずれかを選択する仕組みとなっています。最初の1か月は全員休日が8日間あり、その後は本人の希望により月6日か8日のいずれかが選べるようになっています。前日早上がりをして休日をゆっくり過ごすことや金土日も休みを取りやすい環境です。
有給休暇は年9回必ず取得することとなっており、新婚旅行で海外に行くために通常の休日と組み合わせて最大10連休を取った方もいます。このようにこうむらでは「よく働き、よく休む(遊ぶ)」というメリハリを大切にされています。
またホール、キッチンもまず得意な方を主軸とし、少しずつマスターしていける体制が整っています。正社員は最初は一般社員として勤務スタートし、その後主任社員、店長となっていきます。
最初の1か月は初期研修として現場に入りつつ行動指針、理念、会社の目標、考え方を伝えられます。
2か月目は仮配属研修としてどこかのお店に配属され、現場で実務をマスターしていきます。現場での業務を通じてさらに会社の理念や行動指針の理解を深めていきます。そして3か月目は正式に配属される店舗が決定し(多くの場合は仮配属と同じお店です)、店舗のスタッフとして勤務を開始しながらお店の運営・管理業務を学んでいきます。
給与・昇給について
こうむらの社員の給与については以下のような年収例があります。採用担当者の方にお伺いしたところ、中途採用の場合も一般社員からスタートしてキャリアを積んでいくことになりますが、実力が認められれば年収例よりも早く昇進していくことが可能です。
年収例
- 一般社員…350万円(1年目)
- 主任社員…380万円~410万円(2年目)
- 店長…430万円~500万円(3年目)
- エリアマネージャー・課長…700万円(4年目)
昇給については3ヶ月に1回実績の振り返りと昇進の機会があり、実績に応じて上記のような昇進、昇給の流れになります。
また、この他にも店長代行、料理長といったポジションもあり、自分の希望に応じた役職を目指すことができます。
社割・手当について
社割制度そのものはありませんが、仕事のある日はまかないが食べられます。そして、待遇・手当に関しては賞与が年2回と子供手当(子供1人の場合1万円、2人以上いる場合は1.5万円)があります。他、旅行費用の積み立てで国内外に旅行に行ける制度があり、2016年はバリ島、福岡に出かけています。旅行が好きな人にとっては嬉しい制度です。
また、福利厚生として採用担当者の方によると寮も完備されており、諸費用のサポートもあるとのことです。
さらに、大入手当という特別手当があり、これは売り上げの目標を達成した場合に特別なプチボーナスがもらえます。
昇給・キャリアアップについて
こうむらでは、社員で働く場合はまず一般社員になってから、主任社員、店長代行、店長とキャリアアップしていきます。採用担当者の方にお伺いしたところ、店長は20代後半から30代中盤の方が多いですが、20代前半でも抜擢される場合もあるとのことです。
他にも料理長というお店のメニューに関する責任者のポジションもあり、自分の希望に応じてキャリアアップの道を歩むことができます。
また、店長まで昇進した後は、新しい店舗の店長を育成するためのエリアマネージャーになる道や、初めに説明したのれん分け方式で独立するという道を選ぶ方もいます。
社長は飲食業界未経験からお店を始めた
株式会社こうむらの代表取締役社長である香村様はもともとサラリーマンで飲食業界も未経験でしたが、楽しい雰囲気の居酒屋に行くのが大好きでオーナーになりたいという夢があり「自分が居酒屋をしたら喜んでもらえるのでは」という思いから独立されました。
その後まず「吉鳥」のフランチャイザーになって飲食店の経営の勉強をし、ノウハウを身に付けて徐々にフランチャイズの店舗を増やしていくとともに、自社ブランドのお店である「おくまん」を立ち上げました。
居酒屋のワイワイガヤガヤした雰囲気、お客様とスタッフの距離がないような居心地の良い空間が好きで、おくまんをはじめとする様々なお店作りに挑戦されています。
また、会社の経営理念や行動指針は明確にありますが、個別の細かい業務マニュアルといったものはレシピを除いて特にありません。これも香村社長の「顧客視点で考えたときに、一人ひとりのお客様に満足していただくためには、マニュアルではなく現場で理念や指針から考えてどう行動するかということが大事」という考えに基づいています。
まとめ
今回は株式会社こうむらの採用担当者の山田様にお話をお伺いしました。こうむらが居酒屋という業態をスタートしたきっかけとして「社長自身が居酒屋の雰囲気が大好き」「お客様に喜んでいただく、満足していただくことが目標」ということを繰り返しおっしゃっていました。
賑やかさを盛り上げるために店内では大きな声で挨拶、接客を行います。億満の場合、朝礼は「おくまんいくぞ、おー!」という掛け声で締めくくって1日の営業がスタートします。お客様に喜んでいただくことを大切にしているので、褒めていただいたことや良かったことは終礼などで報告しあって他のメンバーも共有するようにしています。
働いている社員のメンバーも、実力がある人はスピーディーに店長に抜擢され、昇進できるのも特徴で、実際に最短で3ヶ月で店長になった方もおられます。これは、こうむらの店舗数の増加は年に5店舗前後といったペースですが、これには「しっかり店長を育成してからお店をオープンさせる」という考えがあるためです。
「おくまん」など株式会社こうむらのお仕事に興味を持った方は、ぜひ応募してみてください。
-
「おくまん」についての記事もCheck!