【書類選考】応募書類(履歴書)を見極める9つのポイント
応募書類を見極めるには多くのポイントがあります。
今回、採用担当者が特にチェックすべき9つのポイントを解説します。
1.職務経歴書を過大評価していないか
正社員歴のある主婦の方などは、職務経歴書を持参する場合もあります。丁寧にパソコンで作成された職務経歴書を見ると、いかにもすぐに活躍できそうな印象を受けます。
しかし、あくまでこれは応募者の自己申告であり、実際にどの程度活躍していたかは想像するしかありません。よほど特定のスキルを必要としていない限りは、あくまで参考程度に確認する、気になるところがないかチェックする程度にしておきましょう。
2.空白になっている項目が多くないか
空白が目立つ履歴書はあまり熱意を感じることはできません。バイト・パートの応募にそこまで気合を入れて応募する人も確かに多くはないかもしれませんが、それぞれの枠に何かしら書くことはありそうなもの。ぎっりり書かれている必要はありませんが、7,8割は埋まってないと選考するにあたっての情報も不足している状況になってしまいます。
また、履歴書作成日が書かれてない場合、書き漏らしもしくは他のところに応募した書類を使いまわしている可能性もあります。書き漏らしの場合、確認が不十分だったりうっかりミスということですから、実際の仕事でもそういったことが原因のミスをする可能性がじゅうぶんありえます。
3.スピーディーに対応しているか
応募日時、履歴書作成日、封筒に書かれている郵送日(消印)を時系列に沿って並べてみてください。3つの期間が近ければ、応募者もモチベーション高く、すばやく行動していると伺えます。
期間が空いている人は、慎重な性格か、段取りが遅かったり迅速な対応ができないタイプの可能性もあります。
4.住所が勤務地から遠くないか
勤務地まで、どのくらいかかるかがポイントです。多くのパートの主婦なら片道30分以内程度の通勤時間が目安です。遠方の人だと交通費がかさんでしまったり、通勤の負担が大きいと辞めやすくなります。
また、子どもがいる応募者の場合、学校はどこか(学区)を面接時のときに確認すると良いかもしれません。というのは、複数のバイト、パートスタッフを雇用している場合、同じ学校や学年だと、運動会、参観日、家庭訪問など同じようなタイミングで休みを申し出られる可能性があるからです。
学生の場合はそういうことはありませんが、大学から通う場合、学校のある日とない日では通勤時間がどのくらい変わるのか、それで問題ないのかを確認しましょう。
5.写真は貼ってあるか
一般的な履歴書には顔写真の貼り付け欄があるが、ここにきちんと貼られているかどうかを見てください。もし貼り付けることを指定していて貼られていなかった場合、応募条件を満たしていませんので、問題ありと判断して良いでしょう。
もちろん記入漏れとも考えられますが、仕事でも漏れやミスをする人である可能性が高いです。
一番良いのは、規定のサイズに収まった写真で、裏側に自分の名前を書いて、枠に沿ってきちんと糊付けしてあるものです。
そして、写真が貼ってあった場合、顔つきが穏やかで良さそうな人、信頼できそうな人かも見ておきましょう。あまり険しい顔つきや気難しそうな顔つきをしている場合、写真がたまたまそうなのか、いつもそういう人なのか面接時に意識してください。
6.誤字・脱字・略字はないか
履歴書に書く程度の文字、文章で誤字、脱字があるのは困ります。ちゃんと文章を書くのは仕事の基本だったり基礎学力が前提のものなので、誤字をする人は仕事でも間違える可能性が高いということです。
これは特に事務職や経理職だと非常に問題で、安心して仕事を任せることができません。略字についても、履歴書のような書類に使うべきではありませんから、常識や基礎的なマナーに欠けているところがあると考えられます。
文字に関して言えば、字が汚い(丁寧でない)ものも減点対象です。
7.職を転々としていないか
職務経歴書や履歴書で、仕事を転々としている人は要注意です。主婦の場合、結婚、出産のタイミングで1,2回なら理解できますが、30代~40代で5回以上転職していると多いと感じます。また、回数もそうですが1か所あたりで勤めている期間が短い場合も注意が必要です。アルバイト・パート職は1つのところにそれほど長く働いていなくても理解できますが、面接時にこれまでどんなバイトをしたことがあるのか、勤務した期間や辞めた理由などを聞いてみるのも良いでしょう。
また、学生ではない応募者の場合、学校を卒業した年の4月に就職しているかどうかも一つのポイントです。社会人の基礎がそこで培われるわけですから、どこでどういう仕事をしたのかは注意して確認しましょう。
8.学歴・職歴・資格を過大評価していないか
応募者の学歴や職歴、保有資格が実際の仕事の能力と一致しているかどうかはわからないものです。
学校でのテストの点数の取り方と、仕事で取り組む問題に対する答えの出し方は異なりますから、学歴や職歴なども、参考程度に見ておくにとどめましょう。また、人によっては仕事に関係のない資格を趣味で取っていたりするので、資格の種類や難易度にも注意してください。
9.志望動機・希望欄は納得できるものか
応募・志望動機はストレートでわかりやすく、読み手も納得できるものが良いでしょう。具体的なことが正直に書かれているもの、例えば「家から近く、帰りに子供を迎えに行けること、自分の事務職経験が活かせる仕事だと思い応募しました」であれば、事情や理由が正直でわかりやすいです。
逆に「貴社の事業に将来性を感じ、社会のため事業の発展に貢献したいと思い応募しました」という記述は「本当か?」と思ってしまうのではないでしょうか。もちろん、実際にそう考えている可能性もあるので、面接のときに詳しく聞くのも一つの手ですが、この欄は読み手が具体性を感じることができるかどうかが基準と考えてください。
本人希望記入欄も同様です。「月・木は家庭の事情で勤務できません」と書かれてあった場合、正直に書かれているということで、逆にほかの曜日はしっかり働くということが感じられます。
まとめ
応募書類、履歴書をぱっと見た時に目に入ってくるだけでも色々な情報があります。
今回紹介した9つの視点で多角的に見ることにより、より適切な人を選考できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
パート・アルバイト従業員を採用するときに、属性によって辞めやすいかどうかがわかる場合もあります。面接の時間を最大限有効活用するために、書類選考の際に考慮するポイントとしておさえておくのもおすすめです。
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