普通にいるパートさんの横顔は?実態・属性まとめ
平成23年パートタイム労働者総合実態調査(厚生労働省)によると、パートタイマー労働者の就業実態について、様々なことがわかっています。※パートタイムには「アルバイト」も含みます。
»雇用の構造に関する実態調査(パートタイム労働者総合実態調査)
今回は、パート労働者についての調査結果を紹介しながら、「普通にいるパートさん」というのはどういう属性なのか、実態を解説します。
パートタイム労働者の7割が女性
正社員以外の労働者割合は34.4%、うちパートの労働者割合は27.0%となっており、正社員以外の労働者のうちパートの占める割合は高い状況です。
これを男女別にみると、パートは男性で29.8%、女性で70.2%となっています。パートという雇用形態のなかで女性が占める割合は70%以上と高い割合になっています。
あらためて、パートタイマーのなかで女性の占める割合が大きいことがよくわかります。
パートで働く40~59歳の7割以上は女性
年齢別で割合をみると女性の40~44歳、45~49歳、50~54歳のゾーンでいずれも他の年齢層よりも非常に高い割合を占めています。さらに、30~34歳、35歳~39歳の区分でも、70%以上が女性です。
なお、男性は15~19歳と65歳以上の年齢ゾーンで最も高い割合となっています。男性は高校生、大学生世代と会社を退職した世代がパート・アルバイトとして働いているケースが多いという状況です。
7割以上の女性が配偶者あり
配偶者の有無に関してはのデータは以下の通りです。
男女別の割合では男性の54.5%が「配偶者がいる」、44.9%が「配偶者がいない」となっています。
一方、女性は「配偶者がいる」が73.1%、「配偶者がいない」が26.8%です。このように、女性のパートタイマーには配偶者がいる率が非常に高い状況です。
「配偶者がいない」が最も高い割合を示しているのは30代未満の女性および45歳未満の男性で、それぞれ50%を超えています。
女性パートタイマーを募集するにあたっては、「配偶者がいる確率が高いこと」ひいては「扶養の範囲内で働きたいというニーズ」や「今後、出産の可能性がある」ということもふまえて検討する必要があります。
正社員経験のある女性が8割近く
アルバイト・パート雇用の際に能力やビジネスマナーがあるかどうかを測る物差しの一つ「正社員経験の有無」については、女性は79.3%が「正社員の経験がある」となっています。
約8割の女性が正社員の経験がある、というのは大学生や高校生と異なり、基本的な社会人としてのビジネスマナーは身に付けている可能性が高いと言えます。雇用する側としては、社会人経験があるかどうかで教育・研修のための時間が大きく変わってきますから、募集・採用の際に検討する大きなポイントの一つになります。
女性の7割は配偶者の収入がメインで生活している
パートで働く収入の位置づけに関するデータとして、「生活のための収入源」というデータを紹介します。
収入源別の割合については、女性では「主に配偶者の収入で暮らしている」が68.6%と最も高い割合になっています。
さらに「配偶者がいる女性」の場合、「主に配偶者の収入で暮らしている」割合は93.9%となっています。
このことから、女性のパート労働による収入は、夫の収入の足しにしている、お小遣いにしているというようなケースが多い可能性が高いと言えるでしょう。
まとめ
以上のことをまとめると、よくいるパート・アルバイトさんの実態としては、以下のことが言えます。
- 30~59歳の女性がメインであること
- 多くは正社員経験があること
- 多くは配偶者(夫)がいること
- 主に夫の収入で生活しており、パート代を足しに働いていること
求人、採用活動を行うにあたっては、このことを念頭において募集をすると、条件にマッチする人の応募が増える確率がアップするでしょう。「普通によくいるパートさん」というのは上記の要素が多く当てはまる人ということになります。
当てはまらない人を探すのは難しくなります。例えば20代前半、65歳以降の女性は他に比べてパートの割合が少ないため、採用するのは難しくなるでしょう。
データを活かして、採用活動を成功させてください。
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