衣料品のタカハシの正社員求人を採用担当者に聞いた!口コミ評判は?
今回取材させていただいたのは、衣料品のオフプライスストア「株式会社タカハシ」の正社員求人です。どんな会社で、どんな人材が求められているのか、評判はどうなのか、など人事担当の田村さんに詳しく伺いました。
この記事の目次
株式会社タカハシについて
株式会社タカハシは、オフプライスストアのチェーン化を進めている会社です。流通段階にあるシーズンオフ商品や過剰在庫品・サイズや色の偏りがあるいわゆる「訳あり品」を仕入れて、激安価格で販売しています。扱っているのは、カジュアル衣料・雑貨の低価格帯の商品が中心です。神奈川県相模原市を本拠地として東京・埼玉・神奈川に44店舗を展開中で、今後も店舗数を増やし、事業拡大を予定しています。
普段着の提供を通して、人々の生活をより豊かにしていくことがゴール
――まずは株式会社タカハシの目指すもの・目的・ゴールについて教えてください。
株式会社タカハシは、「チェーンストア」というアメリカのビジネスモデルや考え方を日本で実現することを目指しています。チェーンストアにはいろいろな業態がありますが、我々は普段着の提供を通して、ベーシックアパレルの分野で人々の生活をより豊かにしていくことをゴールとしています。
そのために、100均で買い物をするように、値段を気にせず自由にお店を見て回って、気兼ねなく買い物かごに商品を入れられるような自由な普段着の買い物時間・空間をどんどん広げていきたいと考えています。
もう一つ、「お店のオペレーションを支えてくれているパートタイマーさんにより良い職場を提供していく」、これも会社が実現するべき目標としています。長く勤めてくださったパートタイマーさんが振り返ったときに、「タカハシで働いたことが自分の人生にとってプラスだった」「人間的成長や経済的な助けになった」と思っていただける職場を提供していくことを目指しています。
――今回の募集は正社員とのことですが、なぜ社員を募集するのでしょうか?
現在弊社はチェーン化を目指した取り組みをしていますので、今後ますます様々な分野の技術者が必要になっていきます。例えば、プロモーションのプロフェッショナルやモノづくり・物流のスペシャリスト、教育やオペレーション・効率化・ITのスペシャリストなど、会社の仕組みを作っていくためのあらゆる人材が必要です。そのために集中的に教育をして、特別な技術を身につけた人材として育ていく、長期的な教育対象となるのが正社員です。
仕事内容は店舗オペレーション全般、兼任で社内プロジェクトにも参加
――今回募集する正社員職では、どういった業務を行うのですか?
基本は店舗オペレーションマネージャー、つまり世間一般的に「店長」といわれる職務が中心となります。ただ、これは店舗の作業に精通していないとできない仕事ですので、品出しや店舗オペレーションを習得するフェーズはあります。
それらを行いつつ、兼任として社内のプロジェクトにも参加してもらいます。例えばSNSを活用したプロモーションへの参加などですね。若手チームがいくつも立ち上がってYouTubeやTikTokなどを行なっています。このほか、バイヤーに同行して各メーカーさんに赴いてアシスタント的な仕事するなど、希望があれば早い段階からいろいろな職務・仕事を経験できます。
転居を伴う転勤がないため、地元でしっかり長く働ける
――株式会社タカハシで正社員として働くメリットについて教えてください。
一つ目は、転居を伴う転勤がない、つまり地元でしっかり長く働けることですね。
二つ目に、ビジネスパーソンとしての教養や技術に関しての教育をかなり熱心にやっている会社ですので、世間に通用するビジネスキャリアを身につけることができます。小売業の中小規模の会社で、こんなに正社員の教育に労力・コストをかけている会社はめずらしいと思います。自ら学び成長したいという人にとってはすごく良い環境だと思います。事業拡大にともなって職位も部署もどんどん増えていますので、いろいろなキャリアパスへのチャレンジが可能です。それを会社が全力でサポートし、推奨しています。
三つ目としては、オフプライスストアというもの自体が、持続可能な社会形成に非常に大きく寄与しています。人権や環境を意識した取り組みを進めていますので、社会機能としても貢献度の高い仕事になります。
自ら新しい経験や知識を学ぶことにやりがいを感じられる方が向いている
――どんな方を正社員として迎えたいと考えていますか?
「自分の得意な分野を見つけて高めていく」、これを10年・20年・30年というスパンでやっていきたい人に来ていただきたいですね。
好奇心旺盛で、新しい知識や経験が増えることを楽しいと感じられるような素養を持っている方を求めております。ですので、今現在技術や知識がなくても構わないです。そこは我々がしっかり教育環境を整えていますので、自ら学ぶことに対してやりがいを感じられる方であれば、どんなキャリアや年齢の方でも歓迎しています。
――反対に向いていない人・合わない人というのはどんな方なのでしょうか?
日々ルーティンワークをこなしたり、思考するよりも言われた通りに行動したりする方が性に合っている方もいらっしゃいますよね。これは適正の話ですから我々はそういった働き方ももちろん尊重します。ただ、正社員という位置付けになると少し違う適正や職務内容を求めますので、そういう意味で合わない人もいらっしゃるという現実はあります。
「成長や変化・新しい経験・新しい知識」、これを否定する方というのはいらっしゃらないんですね。ただ、日常的にそういったことを実際に体験する場・機会というのは少ないので、入社して初めて自分に合っているか・そうでないかを知るというケースは少なくないんです。我々も、入社した全員に対して「この環境に慣れていってください」とは思っていませんので、「とりあえず一回やってみましょうよ」という感じですね。
――たしかに、自分自身の適正というのは実際にやってみないと分からないところは大きいですね。
そうですね。新しい経験・知識を積んで成長していきたいと思ってはいても、それがどうしても自分に合わないという方もいらっしゃいます。でもそこに関しては、早い段階ではっきり分かるような環境にあるのかなと思います。例えば、グループワークで「思っていることを発表する」「言葉にする」といった作業がありますが、それを負担や重みに感じてしまう方もたまにいらっしゃるんです。でもこれは適正の話なので、自分を責める前に自分に合った働き方を選ぶといいですよとお伝えしています。
人より先に動き、誰かの模範になる働きぶりが求められる
――これから入社される方には、どんな働きぶりが求められますか?
相手と協力をしたり相手を説得したりという人間関係の中で仕事を進めていくことが重要になりますので、まずは人に対する興味、そして我々は小売業なので「ものに対する興味」、このふたつを持って仕事に臨んでくださる方が望ましいですね。
また、我々のゴールの一つである「現場で働いている方を大切にする」ということを実現するためには、社員がしっかりコミュニケーションを取りつつ、職務・作業に精通して誰かの模範になることが求められます。まずは自分が手本を示すことが大切ですね。
――正社員として働く中で、どんな点が評価されますか?
まず業績に関しては、店舗の売上ノルマは一切ありません。店舗というのは会社全体の営業努力の最終的な結実の場と考えていますので、現場で売り上げを上げるとか売り込むことは求めていません。
ですので、基本的には、「決められたことをしっかり実行できたか」もしくは「それを皆によく理解してもらって協力することができたか」を評価基準としています。
一方で自己育成、つまり自発的に学びに取り組んだかどうかに対する評価も行なっています。例えば、「業務の改善に関して提案レポートを提出した」「新しい職務にチャレンジした」などの姿勢や行動に対してプラスに評価がつきます。弊社はスタートアップ企業に等しいので、ほとんどが新しい事業になるんですね。そこで結果を評価するのでは誰もチャレンジしませんから、まずは失敗を恐れずチャレンジする姿勢や失敗から学ぶ姿勢を評価しています。
――昇給や昇格はどういった場合に可能ですか?
入社してまず店舗のオペレーション作業を一通り覚えるんですけれども、全て教育カリキュラム化されていまして、教育担当が必ずつくようになってます。期間もだいたい決まっていて、カリキュラムに従ってできることを増やしていくと、副店長・店長と昇格して職位が上がっていきます。そういう意味では客観的にわかりやすい尺度があると言えます。もし教育担当との相性があまり良くなくても、本部で面談の機会がたくさんありますので、調整を行いながら、一人ひとりが確実に一定の職位以上に昇格できるようにしっかりサポートしています。
――上司からの個人的な評価で昇格や昇給が決まるというわけではないんですね。
そうですね。上司が部下を直接評価することはあまりありません。あくまで客観的な尺度と、あとは普段の行動へのプラス評価ですね。例えば「積極的に会社の取り組みに協力したか」「人の成長に寄与するために自主的に勉強会やセミナーを開催した」など、総合的に評価しています。
気遣いができたり、約束やルールをきちんと守れる人が多く働いている
――働いている方々はどんなキャラクター・雰囲気の方が多いですか?
私も他社から転職してきたのですが、他社と比べると真面目で実直な方が多いなと手前味噌ながら思っております。業績よりも、他者に対するリスペクトを持って働くこと・相手の反応や関係性を大事にすることを重んじる社風があるせいか、いわゆる「猛烈タイプ」の人はあまりいなくて、周りに対する気遣いをしながら気持ちよく仕事をする人、約束やルールをきちんと守る人が多い印象です。
――より良い職場環境を作るために、どんなことを実践していますか?
我々はオープンでフラットな組織づくりを目指していますが、それをお題目のように唱えたところで、新しい人がどんどん加わっていく組織においてはそれが浸透して実行されるのは難しい。ですので、ルールを作って実現しようとしています。
例えば、話すときは必ず「です・ます調」を使うことがルール化されています。社長が高校生のバイトさんに話すときも「です・ます調」です。同僚はパートナーであり、対等に尊重しあう仲間として接することをルールでしっかり実現しているんですね。また、「社長」「部長」などと職位では呼び合わず、名前に「さん付け」で呼ぶこともルール化しています。
また、月に2〜4日は、丸1日本部に出勤する機会があります。そこでは、グループワークでマニュアルづくりやプロモーションに関することや商品作りに反映させる情報収集などをしています。現場にいると直属の部下や上司としか話す機会がありませんが、本部で部署や地域の垣根を超えた斜め上下の関係づくりをすることで従業員が行き詰まらないよう、なんでも話せる仲間づくり・現場以外の知識や興味・技術を高める工夫をしています。
――このほかに、株式会社タカハシならではの社風やルールはありますか?
読書を職務として取り入れ、社員は毎月決まった数の本を読むことになっています。職務として組み入れているので、稼働時間に本を読む時間を設けることができるのです。この取り組みを行う理由は、知識を効率的に自分の中に取り入れる習慣づけをしてほしいからです。
現代人はスマホを通して短い文章には触れていますが、本はあまり読まなくなっていますよね。でも世の中にある大半の知識が文字情報ですから、これらをいかに効率よく取り入れる習慣をつけるかによって、その後の新しいことに対するチャレンジの実行スピードが変わってきます。お互いに励まし合いながら読書を楽しく習慣化できる仕組みと、それを報酬の対価とする取り組みをしています。
このほか、出社したらその場にいる従業員さん全員に名前を読んで挨拶するルールがあります。一人ひとりに挨拶することで「あの人の名前がわからない」「あの人と喋ったことがない」といったことが起きないようにしています。最初は気恥ずかしいルールも、習慣化すると自然にできるようになります。
お客様から感謝される機会が多く、自分たちのビジネスが社会貢献につながる
――この仕事の面白みはどこだと思われますか?
店舗に立ってみると驚くのですが、とにかく売れるんですね。単価が安いということもありますけれども、アパレル業界の方からすると信じられないほどの客数と販売数があります。お客様が買って行かれるのを目の当たりにし、お客様に感謝されたりする機会も非常に多いので、自分たちのビジネスが社会に広く貢献できていると日常的に感じることができます。
――実際にお客様からいただく声には、どういったものがあるのでしょうか?
タカハシでは、売れなかったからといって捨てたり返品したりを一切せず、1円でもいいからお客様に渡すことにしています。そのため、商品がものすごい値段になることもあるんです。お客様もそれを知っていて、「タカハシに行けばなんかいいものがあるんじゃないか」「最近行ってないからパトロールに行くか」と、宝探しのような感覚で立ち寄って長い時間店内を見てくださいます。
ですから、「今日もこんなに掘り出し物を見つけられた」「今日もすごく楽しかった」とおしゃっていただくことが多いですね。こういった言葉をお聞きすると、改めて我々の立ち位置・存在意義を教えていただけたようで、とても嬉しいですね。
――反対に、この仕事の大変な点をお聞かせください。
業務の話ですと、アパレルなので繁忙期と閑散期の差がけっこう激しいんですね。夏物商戦ですとゴールデンウィークが一つの山場になりますし、秋冬の場合は秋口の10月前後、この時期は本当に忙しいです。もちろんその時期に人員を一時的にガッと増やすようなことも実際にやっていますが、繁忙期は業務量が普段よりも多くなるので、この振れ幅に慣れるまでは少し大変かなと思います。
このほか、「学び」というのがタカハシの正社員にとっては一つの重要なファクターになってきますので、これに慣れるまでは少し苦労される方もいらっしゃいますね。
――では、最後に応募を検討されている方にメッセージをいただけますか?
弊社は、「この会社に入ったらこういう仕事をすることになる」というのが固定的になってしまうような会社ではないんですね。今何かやりたいことがある人が会社に入ってそれを実現することも叶いますし、「今そういうものはないんだけれど、世の中にはどんな仕事があるんだろう・世の中の変化の中でどんな仕事ができるんだろう」という方も、会社の中で自分に本当に合った仕事や一生をかけられる仕事に巡り会うことができる、それがタカハシの特徴だと思っています。
そういう意味で、店長や店舗の仕事というのは本当に入り口に過ぎず、そこで培った現場やお客様・社会の見え方をベースに自分でキャリアを築いていける、自分のやりたい仕事を見つけていける会社だと思います。弊社にはいろんなジャンルの仕事があり、企画的な仕事やデザイン的な仕事・IT系やオペレーション系から肉体系の仕事まで多岐にわたりますので、たいがいの方は多くのキャリアパスの中で自分に合った職務が見つけられるような仕組みになっています。
まとめ
今回お話を聞いた田村さんは穏やかながら理路整然と分かりやすくお話をしてくださる方で、株式会社タカハシで働く魅力や特徴を細かく教えてくださいました。
株式会社タカハシで働く大きな魅力は、会社が積極的に学びの機会を与えてくれる点だと感じました。もちろん自分自身が学びに対して貪欲な姿勢を持たないといけませんが、仕事を通して自己成長や変化を求めている方や、新しい経験・知識を得てステップアップしていきたい方にはぴったりの会社だと感じました。
また、田村さんもおしゃっていたように今まさに成長過程にある会社のため、これから更なる店舗展開を進めていく中で新しい職務・新しい業務も増えていくとのこと。「自分にはどんな仕事が合っているんだろう」「どんな仕事なら生涯をかけて頑張りたいと思えるんだろう」と悩んでいる方も、株式会社タカハシでならそんな仕事に出会えるかもしれません。